薬膳とは?

中医学理論に基づいた美味しい料理です

食をもって健康を維持する「食療」は中医学においては重要な構成要素の一つで、食をもって健康を維持し病を癒す「食医」が最も位の高い医者とされていました。 その中医学における食療が、日本に1980年代から「薬膳」として改めて伝わり活かされています。 ただ、残念なことにその考えかたを正確に学んでいる人々の数が少なく、勝手な解釈が一人歩きしているところも見られます。 もちろん、きちんとした考えかたを学んだ料埋人さんもいらっしゃいますが、「薬膳ラーメン」「薬膳カレー」など、あまり正確に学んでいない方がつくった商品も出回っているのが現状です。 薬膳庵では講座やblogを通して「中医学理論に基づいた美味しい薬膳」をお伝えしてまいります。

すべての食材に”効き目”があると考えます

薬膳と聞くと、いわゆる漢方の生薬、薬草、乾燥させた昆虫など、特殊な食材でつくった薬臭い料理を連想される方も多いと思いますが、それは誤った考えです。 薬膳とは「自然を重視し、季節やその人の体調に合わせて作る料理」のことで、けっして特殊な食材を使うわけではありません。薬膳において特に大事な考えかたは、「日常いただいている食材すべてに、大なり小なり効能がある」ということ。トマト、カボチャ、豆腐などは、普段、皆さんが日常的に食べている食材だと思いますが、薬膳では、これらにも何かしらの”効き目”があるとされるのです。

薬膳とは”すぐに効く”ものではありません

ただ、”効き目”と言いますと、たとえば、トマトを食べるとすぐに体調がよくなる、カボチャを食べると冷え性が治る、というように直接的な効果を連想される方も多いと思いますが、そうした考えは、薬膳の考えかたとは離れてしまうものです。 季節に合わせて、また食ベる人の体調を診て、適した食材で料理をつくって食べる。これを習慣として採り入れることで、体調をいい状態に保つ、つまりは病気にならないようにする、というのが薬膳本来の教えです。 薬膳の考えかたを使って「病気を治療する」、より専門的な薬膳もありますが、基本的には、西洋医学で処方される薬のように、”すぐに効く”という考えかたはしないのです。

「食べる」以外の生活習慣も見直してみませんか?

このように習慣を重視する薬膳の考えかたで、広く日本人の生活を眺めてみますと、食べること以外の生活習慣にも注意が必要な方が多いのではないでしょうか? 不規則な生活、運動不足など、現代に生きる皆さんには、”耳が痛い”乱れた生活を送っていれば、いくら食生活に気をつかっても身体の調子はよくなりません。 その点、薬膳の考えを応用すれば「生活習慣を正すきっかけ」にもなりますので、ぜひこの機会に、正しい薬膳の知織を身につけていただきたいと思います。